
こんにちは。
たかちほ正史発酵蔵の三代目、竹之下正史です。
僕は、納豆が好きです。
でも、納豆が嫌いでもあります。
……いきなり何を言ってるんだ、と思われそうですね(笑)
でも、これ、僕の中ではけっこう大事なことなんです。
「納豆が好き」と言ってしまうと、
納豆なら何でも好きみたいに聞こえるじゃないですか。
そうじゃないんです。
納豆の中でも、好き嫌いがはっきりあります。
だから正確に言うなら、
僕は「納豆」が好きなんじゃなくて、うちの納豆が好きなんです。
人それぞれ、好きな食べ物ってありますよね。
ハンバーグが好き。
カレーが好き。
ラーメンが好き。
でも、そのカテゴリーなら、なんでも好きってわけじゃないと思うんです。
「ここのハンバーグが好き」とか、
「このカレーが好き」とか。
そういうこと、ありますよね。
だから僕の「納豆が好き」も、
納豆ならなんでも好き。
という意味ではないんです。
僕は、うちの納豆が好きなんです。
納豆が好きでも、毎日食べられますか?
いくら好きな食べ物でも、
「毎日食べるのはちょっと……」ってもの、ありますよね。
でも僕にとって納豆は、ちょっと違います。
毎日食べているし、
食べないと、どうにも居心地が悪くなる。
それくらい、納豆が生活の中にあります。
ただし。
納豆なら、なんでもいいわけじゃない。
納豆の中でも、好き嫌いがはっきりあります。
もう、これはどうしようもないですよね(笑)
どんなに好きな食べ物でも、
「あそこの味は好きだけど、こっちはちょっと合わない」
なんて、普通にあるじゃないですか。
それは、自分たちの商品だって同じなんです。
だから僕は、
本当においしい。毎日食べたい。
そう思えるものでないと、作りたくないんです。
で、僕らがつくっている「たんねん.」は、
混ぜる前から味が立つように、完熟のタイミングを見極めて仕上げています。
まずは何もかけずに数粒。
大豆の味がきて、
そのあとに納豆の深いコクがあって、
噛むほどにやわらかな甘みが出てくる。
そして、食べ終わったあとに、嫌な苦みやツンとした感じが残りにくい。
僕が「毎日食べたい」と思える納豆は、
そういう納豆なんです。
レシピより、まずそのままで食べてほしい
実は、納豆レシピを毎日つくり続けて、もう10年以上になります。
でも、本音を言いますと、
僕にはレシピなんて必要ないんです。
混ぜずにそのままでも毎日おいしく食べられる。
それが、僕にとっての納豆だから。
その日の納豆の微妙な味の変化で、楽しめてしまうんです。
もちろん、納豆だけで食べる方ばかりではないと思います。
ごはんにのせたり、
いろいろな食材と合わせたり、
何かに入れたり、かけたり。
そういう食べ方も、とても素敵だと思うんです。
納豆の世界が広がりますから。
だから、納豆をおいしく食べられるレシピでも貢献したいなと思って、僕はレシピもつくり続けています。
でも、欲をいえば、まずはそのまま食べてほしいなとも思ってしまうのです。
何もかけなくても、混ぜなくてもおいしく食べられる納豆をつくることに向き合ってきたから。
そのままの納豆は、こんな味なんだと。
知ってほしかったりもしています。
もしよかったら、レシピの前に、ほんの少しだけ。
「納豆が好き」じゃなくて、「ここの納豆が好き」
僕が目指しているのは、
「納豆が好きです」と言ってもらうことだけじゃないんです。
「納豆なら、ここのが好き」
そう言ってもらえること。
もっと言えば、
「納豆を買うなら、たかちほ正史発酵蔵」
そんなふうに、思い出してもらえる納豆になれたらいいなと。
もちろん、好みは人それぞれです。
僕が好きだからといって、
誰にとっても好きな味とは限りません。
だから、無理に好きになってくださいとも思いません。
ただ、一度食べてもらえたら嬉しいです。
最初のひと粒だけでも、混ぜずに。
「あ、こういう納豆か」
そんなふうに、自分の舌で感じてもらえたら。
そしてもし、
「これ、好きかも」
となったら。
そのときは僕、かなり嬉しいです。
だって、僕自身が毎日食べて、
「今日もうまいな」
って思う納豆を作っているので。
納豆が好きではなく、
僕らのつくる納豆が好き。
そんなふうに指名される納豆を、
しれっと目指しています(笑)


























Share: