
こんにちは。
たかちほ正史発酵蔵の三代目、竹之下正史です。
今日は、ちょっとだけ引っかかってることを書かせてください。
納豆の味って、知ってますか?
こう聞くと、「いやいや、毎日食べてるし」って思うかもしれません。
でもこれ、言いづらいけど…でも大事なところなんです。
よく言われている納豆のおいしさって、
実は“納豆そのものの味”じゃなくて、
タレの味を言っていることが、けっこう多いなと思っていて。
もちろん、それが悪いわけじゃないです。
たれも含めての商品ですし、
それで「おいしい」と感じるのは、すごく自然なことなので。
で、ここからが本題です。
納豆そのままの味って、どうでしょう?
たれをかける前。
その状態で、ちゃんと味わったことがあるかというと、
意外と、少ないんじゃないかなと思うんです。
さらに言うと、
“混ぜない状態の納豆”を知っている人は、
もっと少ないかもしれません。
たった数秒のことなんだけど、その数秒をする人は少ないかなって。
開けて、そのまま数粒つまんで、口に入れる。
その瞬間って、
本当のごまかしが効かない納豆の味を味わえるんです。
「あ、こういう味なんだ」って、
その納豆の“素の部分”が出る。
納豆のランキングとか、いろいろありますよね。
でも多くの場合、
たれを入れて、混ぜて、完成した状態で評価されています。
それはそれで、ひとつの正解です。
ただ、
その前の段階の味って、
ほとんど語られてないな、と思うんです。
混ぜるとおいしい。
たれをかけるとまとまる。
それも全部、納豆の楽しさなんですけど、
逆に言うと、
そこに入る前の味って、
ちゃんと見られてないことも多い。
前のブログなどでも書いてますけど、僕は仕事柄、毎日納豆を食べるんですが、
最初の数粒は、必ずそのまま食べます。
いわば“あいさつ”みたいなもので。
その数粒で、だいたいわかるんです。
「あ、今日はいいな」とか、
「ちょっと若いな」とか。
で、たまにあるんですよ。
箸が止まる衝撃の日が。
そのまま全部食べたいって思う日。
何もいらないし何もしたくない。
もうこの状態で十分だな、って日。
そんな経験をしてもらえたら、もっと納豆を楽しんでもらえると思ったんです。
最後に、これだけは言わせてください。
納豆って、別に“こう食べなきゃいけない”ものじゃないです。
混ぜてもいいし、たれをたっぷりかけてもいい。
ただ、
もしよかったら一回だけ、
最初のひと粒だけでも、何もせずに食べてみてください。
「あれ?」ってなるかもしれません。
それだけで、
いつもの納豆が、ちょっと違って感じるようになると思います。
そんな本当の納豆の味を知ることができる、新しい納豆体験をしてみてほしい。
そんな風に思うのです。


























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