
こんにちは。
たかちほ正史発酵蔵 三代目の竹之下正史です。
僕たちがお届けしている「たんねん.」について、
よくいただくのが「混ぜないってどういうこと?」という疑問です。
たしかに、納豆といえば「混ぜるもの」というイメージが強いですよね。
むしろ「混ぜない」という発想の方が、不自然に感じると思います。
実際、Instagramでも
「“混ぜない”が気になってフォローしました」
というお声をたくさんいただきます。
なので今回は、この言葉の意味を、ちゃんと“本音”でお話しします。
■ なぜ「混ぜない」なのか
「混ぜない納豆」は、ただの逆張りではありません。
変わり種とか、ネタ商品に思われがちですが、まったく逆です。
むしろ納豆という食べ物を、ちゃんと正面から考えた結果の答えになります。
・納豆は、ねばればそれでいいのか?
・混ぜないとおいしくならないのか?
・もっとシンプルに食べられないのか?
こうした疑問や違和感と向き合って生まれたのが、
「混ぜない納豆 たんねん.」です。
これは最近言い出したことではなく、
10年以上前から、TVなどのメディアでも、ずっと伝えてきた考え方です。
■ 「混ぜる前提」でつくられた納豆
納豆って、不思議ですよね。
なぜか「混ぜてから」が前提になっている。
つまり裏を返すと、
そのままでは完成していない前提の食品
とも言えるんじゃないか、と。
これ、ずっと違和感でした。
■ ねばり=おいしい、とは限らない
納豆のねばりは、たしかにうまみの一部です。
ただ、同じようにねばる納豆でも、
「おいしい」と感じるものと、そうでないものがありますよね?
納豆が好きな方なら、
一度は感じたことがあるのではないでしょうか。
どれだけ混ぜても「なんか微妙だな」と感じる納豆。
つまり——
ねばりの量と、おいしさはイコールではないのではないか。
そう考えると、
「ねばればそれでいいのか?」という疑問が出てきます。
そして、シンプルにこう思ったんです。
本当においしい納豆は、
混ぜる前から、すでにおいしい。
だったら話は簡単で——
混ぜなくてもおいしい納豆をつくれば、
もっと自由に楽しめるんじゃないか、と。
■ 混ぜないとおいしくならないの?
答えは、NOです。
納豆はどうしても「ねばり」に注目されがちですが、
本来の味は“豆そのものの味”も含めた総合的なはずです。
僕は納豆の味を見るときに、
まず混ぜずに、そのまま粒で食べます。
混ぜない状態でおいしくないものは、
混ぜても本質的には変わらないと感じているからです。
「混ぜなきゃ」ではなく、
「そのままでも食べられる」
そんな状態を目指して、納豆をつくっています。
■ 「混ぜる」がハードルになっている
「混ぜない」という考え方には、
もうひとつ見逃せない事実があります。
納豆って、意外と“面倒くさい”。
体にいいのは分かってるのに、
なぜか習慣にならない。
その原因のひとつが、
「混ぜるが前提」にあると思っています。
■ だから、混ぜなくていい形にした
混ぜない。
ただそれだけで、
・すぐ食べられる
・豆の味をそのまま感じられる
・ネバネバが苦手な方でも食べやすい
結果として、日常にすっと入りやすくなる。
たぶん一番変わるのは、
「手に取る回数」です。
■ 粒のままの味を知ってほしい
納豆は「混ぜた後の味」はよく知られていますが、
“混ぜる前の味”は、あまり意識されていません。
でも実際には、
・豆の甘み
・ねばりのうまみ
・食感
・香り
を、混ぜる前からしっかりと引き出せるのです。
だからこそ、
混ぜる前に、すでにおいしさが成立している。
そんな納豆をつくりました。
混ぜないのは、“食べ方”じゃなくて、
つくりの基準なんです。
■ 「混ぜないでください」ではありません
ここは誤解されやすいのですが、
「混ぜないでください」と言いたいわけではありませんし、混ぜることを否定したいわけでもありません。
混ぜておいしいのは、事実です。
でも、
混ぜないとおいしくならない状態のままでいいのか?
という話です。
その上で、
混ぜなくてもおいしかったら、
もっと自由に楽しめるよね、という提案です。
「混ぜなきゃ」ではなく、
「どっちでもいい」
その自由がある納豆です。
「混ぜなきゃ」から解放されるだけで、
食べ方って、驚くほど広がります。
その余白をつくりたいと思っています。
“食べ方そのもの”がハードルにならないように。
■ 最後に、ひとつだけ
もしよかったら、次に納豆を食べるとき、
混ぜる前に、一口だけ食べてみてください。
たぶん、今まで気づかなかった
・豆の甘み
・ねばりのうまみ
・食感
・香り
が見えてきます。
その上で、
「やっぱり混ぜたい」でもいいし、
「このままでいいかも」でもいい。
ただ一つ言えるのは、
ただ、その一口で、
納豆の見え方が変わります。
























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